ガレージの中

死にそこなったが雑草の真実

2019年4月初頭の手記より

一年間のブランク、とても長かった。沢山の不具合と不条理…社会vs自分の圧倒的な自分の敗北を見た。そしてじんわりとしたあきらめが、いい湯加減の風呂のように自分を包んだ。

ーー自殺しよう。なんとほっとしたことだろう。

生まれてきた意味なんてなかった。もう先が開けないことに気づいて生まれてくるべきじゃなかったと思った。

きつい意識とそれに伴う胸の痛みをそらすため布団の上で絵を描いて布団の上で飯食って布団の上で音楽聴いて布団の上でスマホいらって布団の上でオナニーして布団の上で寝る、一生この繰り返しなんだろうなあと思った。

だったら、続けることは同じ痛みを伴うことで同じ痛みから逃げ続けることだと気づいた。だからこれ以上続けても意味はないだろう。もう見えてしまったのだから。

一人暮らしがまじで楽しい。人生で今一番元気だ。気が狂ってない。

同時にもう自分は誰とも一緒に暮らせないことを思い知った。愛と憎悪の間で揺さぶられるのはもうごめんだ。

このお口がいけない。誰にも執着してはいけない。あんたは何も掴めないしもらえないんだ、今までもずっとそういう思いしてきたから慣れてるだろ。

                                 ***

いしきがきつい

恋をすると、なんでこんなに胸が痛むのだろう普通に生きてるだけでも痛いのに、もっと痛いことになる

今までなくてもへいきだった「好きな人」の存在がわたしの日常を、自分自身を、ばらばらに焼いていく、壊していく

自分を切り刻むかわりに、紙に線をかきなぐった

ボールペンのボールが沈んで壊れた

音楽でお腹いっぱいになるはずだったこの胸のすきまがうまらなくなってしまった

でもきっと自分だから、今回とてほしいものは何も得られないのだろうと、あきらめてしまうことが大事だと思うのです。その方が自分が傷つかなくてすむので。ね。

 

                                ***

 

私は子供だ。どこまでも子供のまま、20歳になる。

はやく漆の黒い海にさらわれたい。もうそこにいるんだろ、はやく迎えに来てよ。

そしてずっとずっと私を抱いて、深い海の底に沈めてほしい。